それぞれの金属について、わかりやすく説明しています。
アルミって?

アルミってどんな金属なの?
アルミは重さが鉄や銅の約1/3と軽く、航空機や船舶、車両などの交通機関や
建築物、土木、一般家庭など幅広い分野で使用されている金属です。
特長としては耐食性(さびにくい)が良く、加工性(切ったり、曲げたり、削った
り、溶接したり)がとても良いのでいろんな形にすることが出来ます。
また、表面処理によっていろんな色に変えることも出来ます。
またアルミの中にわずかな別の金属(シリコンとかマグネシウムとか)混ぜた
りすることによって作られた合金はとても強度が強く、宇宙シャトルや飛行機
、車のホイールやスポーツ用品などに使われています。
また電気や熱も通しやすいので送電線や配電線、エアコンや冷蔵庫・パソコ
ンなどのヒートシンクにも利用されています。
比重(重さ)は?
約2.7です。鉄(7.9)や銅(8.9)の約1/3の重さです。
軽くて丈夫なため、飛行機や宇宙ロケットなどに使用されています。
耐食性は?
大気中で自然に耐食性の良い酸化皮膜が形成され、自己防護するので
優れた耐食性を持っています。鉄のようにさびることはありません。
加工性は?
展伸性に富み、板、はく、棒、管、線、形成など種々の形状の製品を簡単に
製造することが出来ます。成型加工、切削加工なども簡単にできますので
きわめて広い用途で使用することが出来ます。
表面処理は?
無色透明な酸化皮膜を表面に形成させるアルマイト処理により、美しい銀白色
の金属光沢を保持したまま、耐食性、耐磨耗性を大幅に改善することが出来き
ます。また最近では、染色、自然発色、電解発色などによりさまざまな色調を
作ることが出来、家庭用品や建築物の内外装にも多く使用されています。
強度は?
さまざまな金属を添加することにより、いろいろな特性をもったアルミ合金が
作れます。合金によってはいまや鉄よりも強度の強いアルミ合金も製造され
ています。それぞれの用途によって適切な合金を用いる事ができます。
低温特性は?
温度が下がるにつれて強度は上がり、超低温の温度範囲に至るまで普通鋼
のような低温ぜい性を示しません。この為、広く低温プラント装置にも使用さ
れています。
電気伝導性は?
銅の約60%の導電率を持ち、銅の約半分の重さのアルミを使用して同量の
電気を通すことが出来ます。
熱伝導性は?
熱を伝えやすく、熱交換器、エンジン部品、家庭用品、冷暖房装置などに
使用されています。
反射性は?
アルミの表面は光、熱、電波をよく反射するので、暖房器の反射板、照明器具
パラボラアンテナなどに用いられています。
非磁性は?
電磁波の磁場にほとんど影響されず、磁気をおびることがありません。
非磁性を必要とする各種電気機器に用いられます。
毒性は?
毒性はなく、食品類とも反応もないので、食品包装容器、家庭用器物にも
適している。
リサイクル性は?
スクラップの再生が他の金属に比べ非常に容易で、スクラップ価格も高い。
この為有効活用、廃棄物公害防止に役立っている。飲料缶など。
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